父親の携帯プランを変更しに行った話

昨日父親が「病院の帰りに携帯料金が安くなって新しい携帯も1円で買えるらしいんだけど、高齢者は親族の承諾が必要らしくて明日朝電話くるから話を聞いてみて欲しい。」と言ってきた。

MNP関連ネタだと容易に想像ついたので、そんなうまい話は無いから電話無視すればいいと伝えた。一昔前ならその場で契約させられて自分が揉めに行く案件だったのだろうが、親族の承諾が必要という消費者保護のシステムがいつのまにか実装されてたのに驚き安堵した。

その話のあと、母親に自分のお古のスマホを与えたり、父親の携帯プランの話になった。

親族の携帯プランは10年ほど前から全て自分が管理・調整している。自分も妹も母親も通話はPHSから乗り換えたワイモバイルの税込1030円弱の話し放題回線を持っていて、データプランは母親は無し、妹は格安SIM、自分はデータ無制限のRakuten最強プランを契約している。叔父はドコモの音声専用話し放題プラン。4人の月額利用料は1万円となっている。

唯一の例外、父親
父親だけは無頓着＆頑固で携帯代だけではなくあらゆる事で聞く耳を持たなかった。固定電話を解約する時も相当反発していた。そんな父親が昨日は熱心に聞いてきたので現状の支払いを確認すると5000円程度払っていた。殆ど電話はしないし、ネットはタブレットを自宅WiFiに繋げてアクセスしているだけなので携帯データ通信は全く使ってない。それにもかかわらず親族4人のトータル利用料（1万円）の半額5000円だったわけだ。

AUショップへ
善は急げと、本日朝一でAUショップ連絡し、昼前の予約を取り付けた。データプランを解約し、話し放題も解約。基本料1265円の通話専用プランにして、１～２ヶ月の通話状況を見て5分話し放題などのオプションを付けるか考えることにした。父親も随分歳を取ったので昔とは違い、聞く耳しか持ってない。嬉しいやら悲しいやら。

AUショップの店員に「データプラン解約、音声専用のプランへ変更。あと何かオプションなどついてたら全て解約で」と伝え、契約情報を調べてもらいました。店員がバックルームへ消えてから10分ほど経ち、ようやく戻ってくると「音声だけのプランは無いんですが、データ通信を一切使わなければ0円になるプランならございます。ただ、一瞬でもネットに接続してしまうと2000円ちょっと掛かってしまいますが……。」と説明された。

使わなければ0円プランは、間違ってネットに接続しただけで課金されるので絶対にNOだ。というかそもそも音声専用プランがあるはずなので「そういうのではなく、ネットは一切使わないから音声専用プランにしたいんですけど？」と再度問いかけた。

店員「音声だけでネット契約なしという契約は無いんです……。」
自分「ドコモみたいなプランはAUには無いということですか？」
店員「はい……。」

自分はAUについては全く無知なので、ならば仕方ないと父親に「叔父のファミリー契約みたいなやつでドコモに乗り換えたら割引も効いて2000円くらいで話し放題になると思うんだけど……。」と苦肉の策を伝えた。

それでもなお、AUショップに行く前に公式サイトで確認した基本料1000円ちょっとの音声専用プラン＋800円程度の5分通話定額のオプションというアレは何だったのだろうかと疑問に思い「AUの公式サイトを先ほど見てから来たんですけど、アレは何なんですか？」と質問してみた。すると店員はまたバックルームへ戻り、パンフレットを持ち出してきた。するとそこには自分等の目的であったケータイプランがあった。

店員「こちらでしたらデータ通信プラン無くても大丈夫です」
自分「えっ、あるじゃん。初めからそういうプランに変更って話していましたよね？」

ブログに書こうと思った理由

今回のケースは、携帯販売代理店のMNPインセンティブ勧誘から始まり、ソレ自体は無知な人（老人）にあくどい契約を迫らず、親族の確認というワンクッションがあったお陰で無駄な乗り換え契約をさせられなくて済んだ。MNPで安くなるといってもデータ通信を解約しない限りは1000円台にはならないので。そして父親が携帯プランを見直す気になったわけで、切っ掛けをくれた代理店には多少感謝している。

ただしAUショップお前は駄目だ！
AUショップ自体も直営ではないかもしれないが、仮に自分が付き添ってなければケータイプランの存在が抹消されていて、父親は別のプランに変更させられたか、何もせず無駄足で帰宅するハメになっていたわけだ。

店員が新人で無知だったのかは分からないが、あそこまで「音声専用プランは無い」と否定されてしまうと、IT系の自分ですら納得させられかけてしまった。老人やIT音痴な人ならまず間違いなく丸め込まれていたわけだ。

正直なところ自分も午前中用事をいくつか済ませたいという理由もあって、父親に「音声専用プランでデータ通信解約って店員に言えばいい」と伝え、1人で行かせようかとも考えていたのだが、自分が付いて行って正解だった。

最終的にはお目当てのプランに変更する事も出来たし、店員と押し問答になるなど揉めはしなかったけれど、自分が付き添って居なければ二度手間で自分がAUショップに揉めに訪れるハメになっていたのは間違いない。