金は命より重い
カイジの名言ですが、これはその通りだと思う。大金を失った事がある人なら分かるはず。本当に絶望しすぎて死にたくなる。
己の技量を過信しすぎて遠回り
10代の頃、学生の傍らアルバイトしたり、パチスロしたり、インターネットを使ったビジネスをはじめそこそこお金に余裕があった自分は結構金遣いが荒かった。それでもそこそこ貯金はあったので20代前半でサラリーマンを辞めて小さい会社を起業し、25歳で資産8桁を目標にしていた。どれもそこそこうまく行ってたけれど、当時付き合ってた彼女が自殺してしまい、何もかもヤル気を失せて会社を社員に譲渡した。色々拗れて結局譲渡金は回収できずほぼ無償譲渡という感じだった。 (数年後、賃貸更新時に名義変更してなかったため保証金だけは数十万円程回収出来た。社員が再び保証金払って名義変更して契約更新した様子。)
彼女が居なくなってから寝たきりの引き籠りになり、1ヶ月ほど経った頃か、友人からの誘いで居抜きで雀荘を始めた。いつまでも腐ってられないと思い始めたのは良いものの、赤字で半年で店を畳んだ。損はしたけれど、メンタルが改善した。損して得を得た。
その後もお金を溜めては何かビジネスを始めて使ってを繰り返し、なかなか成功せず資産は増えなかった。そんなこんなを繰り返しているうちに、2018年には一緒に仕事をしていた人に300万程貸してしまい、逆ギレされて飛ばれ仕事も貯金も失った。
ウーバーイーツに救われたが株で……。
友人たちに就職活動の手伝いをしてもらうも、サラリーマン経験に乏しい破天荒な生き方を自分を雇ってくれるところも無く、昔憧れていたバイク便を思い出したかのようにウーバーイーツを始めた。2018年6月の事だった。バイク便は性に合ってたようで楽しく働けていた。同時にもう一つ憧れていたYoutubeもウーバー初日から始めた。
ウーバーイーツで生活は安定し徐々に資産も回復するものの、結局お金がたまったら勝負して使ってしまっていた。歳をとったからかビジネス案は浮かばない。安易に株で勝負して年間100万~300万負け続けた。5年で800万程負けた。
歳も40代になり、流石に老後が心配になり自分の力量をわきまえ始めた。
2025年始に掲げた目標もトランプ関税で…
去年秋から株で大勝負するのをやめた。すると当然資産の増加は加速した。2025年に入ってからは遂に今年普通に働くだけで資産8桁が見えてきた。そうなると余計にギャンブル勝負する気にもならくなったし、メンタルも安定してた。それもつかの間、トランプ関税で資産が暴落した。それを取り返そうと結局ギャンブルして1~2週間で50万ちょっと負けた。やってしまった。懲りない。
ただ、良いこともあった。いつもなら大勝負している時は、昨年末の残高を下回らないギリギリのところまで勝負していたが、今年は50万負け程度で足を洗えた。つまり年末よりは全然資産高が高い状態でギャンブルから抜け出せた。それもこれも老後の心配と40代という年齢のお陰。成長していた。
とはいうものの、もう普通に働くだけでは2025年以内に資産8桁は到底無理だったので、2026年に資産8桁を目指す事にした。ただ、現金はそこそこあったので、負けを取り返そうとはせず、コツコツと暴落相場に買いで向かい続けた。
まさかのV字回復どころか資産上振れ
5月6月になるとトランプ関税で暴落した相場も落ち着きを取り戻し、資産がある程度回復していた。そして7月になると、アメリカ株が史上最高値を更新し続けた。投信なども暴落時に買い増し続けていたので、証券口座残高はトランプ関税で暴落した分を取り返すどころか、寧ろプラスになっていた。それに加え、ウーバーイーツのモチベーションも高く仕事での稼ぎもそこそこあり、7月だけで資産が100万弱増えていた。
資産8桁を達成してた事に気が付かなかった理由
お金が減るとメンタルがブレる。メンタルをブレさせないために、資産高はズボラ把握に留めるようにしている。結構大き目の暴落が来ても、その時口座残高を見た時に「あぁ、前回見た時よりは全然増えてるじゃん」と、思っていたより資産あると感じさせるためだ。
日頃から預金も見ず、仕事の入金口座も見ず、証券口座なども暴落の可能性を織り込んだ額こそ現状の資産という感じで残高より低く見積もっているから正確な資産高を把握していなかった。
本日、千円単位で計算してみたところ、7月末の時点ですでに資産8桁を達成していた事に気が付いた。
予断は許さない(明日暴落予定)
まず来週月曜日には資産が大幅に減少すると思う。金曜のアメリカ時間の暴落に日経先物もつられて2%下落したからだ。10~20万円程は資産が目減りするとおもう。週末にかけてリバウンドすれば良いが、日経平均が再び4万円割れてしまうので、再び4万円台に戻る力が無くジリ下げ相場に突入しそうな予感がする。高値更新続きだったアメリカが息切れすれば投資信託が被弾するし、アメリカが下落すれば日本株もつられて下落する。
ここからが勝負(勝負はしない)
資産高が遂に節目の8桁到達。7桁に戻るか8桁を維持できるかでメンタルにかなりの違いが出る。ここからは無理する必要が無いので、ますます勝負するメリットは無くなったから資産8ケタ台をキープする事に集中したい。
防御策は至ってシンプル。
働く!
仮に月曜日に暴落し、そのままジリ下げ展開で8月の投資成績がマイナス2~30万円になっても
30~40万仕事で稼げば資産8桁を維持できる!
既に今月は3日で7万ちょっと稼いだ。何とかあと33万稼げればトランプ関税相場みたいな再び勃発しない限りはほぼ安泰と言える。
ただし、自分のキャパシティ的に40万円以上稼ぐのは難しい。
株で勝負して数万負けるだけで8桁維持できない可能性がでてくる。
パチスロで勝負して数万負けるだけで8桁割る可能性がでてくる。
なので勝負しない。ギャンブルしない。
パチスロは1日単位で勝てるほど甘くない。一ヶ月でも収支を安定させるのは難しい。下振れしてメンタルにくると働く気も失せてしまうのでリスクしかない。幸い現状ではウーバーイーツの調子がいいので、ウーバーイーツが頼みの綱だ。
とはいうものの必死になって働ける性分ではないので、楽しい仕事だけ適度に働くスタイルは今後も貫く。大金よりそこそこの金額で自由な時間のほうが重要だから。
将来のビジネスについて
自分は借金をした事が無い。ビジネスマンとして信用が重視される借り入れをしないというのは賛否あると思うけれど、自分には自信が無いので自己責任の範疇でしか勝負した事がない。
ただ、信用自体はそこそこ有ると思う。クレカのキャッシングや勝負したい時に貸してくれるであろう友人・知人がいる。良いビジネス案が思い浮かんだ時、1000万円ほどならすぐ借り入れできると思う。でももう他人に頼らずとも1000万程度のビジネスならできるようになった。自力でこれが出来るのは相当大きい。
ただもう勝負はしない。いま資産を失ったら、再び資産8桁にすることは難しいと思うから。ウーバーイーツだっていつまで続けれるかわからないから。
1000万が生む金銭的余裕がデカい
個人事業主と言えば聞こえがいいが、フリーターに毛が生えた程度のワープア層からすると1000万は大きい。仮にすべてを配当銘柄に充てれば、1000万有れば不労所得が年間50万ほどにはなるからだ。
現在は資産増加狙いのインデックス投資メインなのでそこまでの配当は無いけれど、配当銘柄に全振りするよりは年利ベースでの資産増加率は高くなっている。
自分は働くの好きじゃないし遊んで暮らしたいけど、働くのが嫌いなわけでもないから老後も働き続けると思う。現状だと資産ゼロの人と比べて毎月4万円(年50万)程度月給ベースが高いことになる。その分余計に貯金ができるので、歳を重ねるにつれて貯金ペースや不労所得額が加速的に増えていく。
ようやく複利効果を軽く実感できる程度になってきた。なので資産を使ってビジネスすることはもうないと思う。若い時みたいに失敗できない。もう負けられる年齢じゃないのだから。
これからの資産運用の目安、世代別平均値
貯金1億という浪漫、それも若者にも投資が浸透し始めた事でそこまで難しい話ではなくなった。けれど自分には投資で荒稼ぎできる技量は無かったので、堅実な投資を続けていく。
1億と比べると資産1000万はそう難しい話ではない。20代前半の頃には600万くらいの預金はあったし、自分が遠回りしすぎていただけ。そして40代で1000万となれば若い頃から真面目に働いている人からしてみれば少ないくらいだ。
貯金1億は諦めたけれど、去年ギャンブルを辞めると誓ってから、1年単位ではなく生涯単位での資産形成目標を立てた。それは世代別平均値以上に資産をキープする事。日本で暮らしている人の中で、平均よりは裕福で居たい。富裕層の悠々自適な生活には憧れるけれど、身の丈にあった生活をしつつ大半の人より少しだけ余裕があれば十分と思う事にした。
年代別資産の中央値と平均値とは
世代別の資産高の統計は大まかに2種類存在する。平均値と中央値で、自分が目標としているのは平均値だ。簡単に説明すると、まず中央値は人の数の中間で、100人居たら上下50番目51番目の人の資産額が中央値となる。自分が目安にしている平均値は、100人の資産高を足して100で割った数値である。
中央値は本当にその100人の中での真ん中に位置する人の資産額だけど、平均値と同等の資産額を持っていれば、100人の中で上から数えた方が圧倒的に早い資産額を持っていることになる。何故かというと、100人の中に1人イーロンマスクみたいな人が入っていたら資産額の平均値が1人のせいで恐ろしく跳ね上がるからだ。日本では貯金が無い人が圧倒的に多いけれど、一部の富裕層が平均値を上げているってわけ。なので中央値超えの資産を持っていれば裕福でも貧乏でもない事にはなるけれど、平均値超えの資産を持っていれば自分と同じ程度の収入で生活している人と比べると、7割8割がた自分の方が資産に余裕があるって事になるわけだ。
40代の中央値と平均値
例えば40代単身世帯の資産高の統計は情報元により異なりはするものの、中央値がおおよそ85万円で、平均値はおおよそ885万円くらいとなる。その差は実に10倍だ。いかに貯金が無い人が多く、一部の富裕層が平均値をカチ上げているかが分かる。
40代と言っても40歳と49歳では10年も差が有るので、自分が次の目標にしているのはどんなことが有ろうが50歳になった時に50代の平均値を上回っている事を目標としている。59歳までに50代平均値を目指すのではない、49.9歳までに50代の平均値を上回るのが目標だ。
※50代の平均値は1087万円
今後たとえ相場の暴落が起ころうが、あと8年ちょっとで今より最低87万資産を増やす事が目標だ。
もっと言えば、いずれ結婚する事も考えて二人以上世帯での平均値をも上回っていればもっと余裕って事になる。二人以上世帯の平均値は40代が944万円で、50代が1168万円らしい。
ただ、統計元によって数値に大分開きがあるし、そもそも相場の暴落がこず、暴落しても乗り越えたり資産形成が上手くいくようなら50歳で2000万くらいを目標にしておけば確実に同収入世帯よりは余裕をもった暮らしができるので、2000万くらいを目標に無理なく堅実な資産運用をしていきたいと思っている。
あとがき
好きな仕事だけ、好きな人とだけ一緒に仕事して生きていきたい。今はまだ好きな事だけやって生活出来ているけれど、歳をとると今より出来る仕事は限られてくる。嫌な仕事をしなければ生活費がカツカツになるかもしれない。その分を今から資産形成していき、不労所得で補う事で嫌な仕事に割く時間を減らしたい。月に20万程度必要なら、資産2000万円の不労所得5%で10万、年金で5万得れれば老後の嫌な仕事は月5万円稼ぐだけで済む。好きな人となら得意でない仕事も楽しめるけど、老後に好きでもない人達の輪に入って生きる為だけに働き続けるのは辛すぎる。好きな仕事を適度にしてそこそこ稼いで自由な時間を増やしたい。
余裕ができると調子に乗る性格なのでドヤ天井にならないようしっかり働いて堅実に資産を守っていきたい。そして相場が多少下がっても資産8桁台を安定させることが出来たら少しずつ若い頃の金銭感覚に戻せるよう生活レベルを上げていきたいと思う。今はトラウマが強すぎてお金使うの怖い。物は買うけど外食怖い。女も怖い。
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